人間の被曝源には自然放射線の他に核や原子力利用に由来するものがあるが、近年、CT(computerized tomography)など放射線を利用した診断装置や治療装置の利用が進んだため、医療被曝も大きな寄与を占める。特に日本は世界一の医療被曝国になり、世界平均が0.4mSv/年(ミリシーベルト毎年)であるのに対し、2.6mSvにも達している(2004年)。そのため、日本で発生しているがんの3.2%は医療被曝によるとの評価がイギリスの医学専門誌に公表された。医療被曝は国の被曝規制から除外されてきた。