ロシアが2025年以降の打ち上げを計画している月探査機。軌道上から月面に落下させて地面にめり込ませるペネトレーター(penetrator)という観測装置を12本搭載し、月面の各所に落下させる。ペネトレーターには地震計と熱流量計が搭載されており、月の内部構成を調査する。ペネトレーターの開発で、日本と国際協力を行う可能性が検討されていたが、日本側の準備が間に合わないという理由で日本のペネトレーターは搭載しないことになった。その後、火星探査機フォボス・グルント打ち上げ失敗(11年11月)を受けて計画は大幅変更され、ペネトレーターを搭載せず、月の南極地域に着陸して土壌を深さ50センチほど掘削する探査機となった。