ウクライナ製の大型ロケット。旧ソ連が開発したが、ソ連崩壊にともなってウクライナのユジノエ社のものとなった。地球低軌道への打ち上げを行う2段式のゼニット2と、静止軌道への打ち上げに使う3段式のゼニット3が存在する。1999年以降、アメリカのボーイング社、ユジノエ社などの合弁会社であるシーローンチ社がゼニットを使った衛星打ち上げ事業を行っていた。南太平洋の公海上の打ち上げリグからゼニット3を打ち上げるという、特徴的な運用形態だったが、2014年を最後に打ち上げを停止している。ロシアも、ゼニットをバイコヌール宇宙基地から打ち上げていたが、ロシア・ウクライナ間の関係悪化にともなって、こちらも15年を最後に運用が止まっている。