ロシアが開発中の次世代ロケット。アメリカのデルタ4、アトラス5と同様のモジュール構成を採用しており、中核となる第1段に多種多様なブースターや第2段を組み合わせ、幅広い打ち上げ能力を実現する設計となっている。基本構成のアンガラ1.1は地球低軌道に2トン、最大構成のアンガラ5は24.5トンを打ち上げる能力がある。2001年に初打ち上げを実施することになっていたが、主に資金不足が原因で開発は大幅に遅れた。14年7月に最小構成のアンガラ1が、同年12月には標準構成のアンガラ5がそれぞれ試験打ち上げに成功した。ロシアは20年代半ばにプロトンロケットを引退させ、アンガラに切り替える方針である。