ESA(欧州宇宙機関)の4段式固体ロケット。1~3段は固体燃料を使用し、第4段はヒドラジン系の液体燃料を使用する。地球を南北に回る極軌道に1.5トンを打ち上げる能力を持つ。2012年2月13日に初号機打ち上げに成功した。ESAはヴェガで主にヨーロッパ各国の政府が発注した研究開発目的の衛星を、年間2~3回の割合で打ち上げている。第1段をアリアン6の固体ロケットブースターと共通化して製造コストを低減すると同時に、打ち上げ能力を1.8トンまで向上させた発展型「ヴェガC」を開発中。ヴェガCは19年から運用を開始する予定となっている。