中国の次世代ロケット。基本的に長征2、3、4型は、すべて長征1型の技術を利用した発展型だったが、長征5型はすべてが新規開発である。アメリカの「デルタ4」「アトラス5」、ロシアの「アンガラ」と同様に、コアとなる第1段と液体ブースターを、様々に組み合わせて、地球低軌道に1.5トンから20トン以上という、幅広い打ち上げ能力を実現する。コアは推力50tfの液体酸素・液体水素を推進剤とするエンジンを使用。液体ブースターは推力120tfのケロシン・液体酸素を使用するエンジンを使う。打ち上げのために、中国は新たに海南島に長征5型用のロケット発射設備を建設した。当初は2008年から打ち上げを開始する予定だったが、計画は大幅に遅延。16年11月3日に初号機の打ち上げに成功した。