中華人民共和国の宇宙開発を担当する国家組織。1993年設立。国務院宇宙指導グループ(国家宇宙指導小組)下の組織で、本部は北京。ロケットや衛星製造を担当する国営企業の中国航天科技集団公司(CASC)とほぼ一体の組織になっている。CASCは、傘下にロケット技術の研究開発を行う中国運載火箭技術研究院 (CALT)や衛星技術を開発する中国空間技術研究院 (CAST)のような研究所、ロケットを製造する中国長城工業総公司 (CGWIC)や衛星通信網を運用する中国衛星通信集団公司 (CSCC)などの多数の企業を持つ。中国国内に酒泉(甘粛省)、西昌(四川省)、太原(山西省)、文昌(海南島)の四つのロケット打ち上げ施設を保有している。2015年から16年にかけて次世代の新型ロケット「長征5型」「長征6型」「長征7型」の運用を相次いで開始した。