JAXA(宇宙航空研究開発機構)の通信技術試験衛星。開発コードは「ETS-8」。2006年12月18日にH-2Aロケットで打ち上げられた。携帯電話サイズの通信端末で、直接衛星経由で通信を行う技術を実証するために開発された。軌道上で展開する19×17メートルの巨大なアンテナを2基装備し、電波の弱い携帯通信端末との直接通信を可能にしている。同時に静止軌道上重量3トンクラスの衛星バス(電源や姿勢制御系などの衛星の基本構造体)の技術開発も目的としており、同衛星で開発された衛星バスは、後に三菱電機が「DS-2000」の名称で商品化した。2017年1月、運用を終了。