韓国の衛星打ち上げ用ロケット。愛称「ナロ(羅老)」。韓国航空宇宙研究院(KARI)がロシアからの技術導入を受けて開発した。ロシアが開発中のアンガラロケットとほぼ同型の第1段に、韓国独自の固体ロケットの第2段と、衛星フェアリングを組み合わせた設計となっている。2009年8月25日、1号機が全羅南道の羅老宇宙センターから打ち上げられたがフェアリングがうまく開かずに失敗。10年6月10日の2号機打ち上げも、高度70キロでロケットが爆発して失敗した。当初、韓国とロシアの契約は2機のみだったが、両者は協議の末、3号機の打ち上げで合意。13年1月30日に3号機の打ち上げに成功し、これをもってKSLV-1計画は終了した。今後、韓国は独自開発のKSLV-2ロケットを21年に打ち上げるとしており、そのための推力70トン級のエンジンなどの技術開発を進めている。