インド初の無人火星探査機。打ち上げ時重量は1350キロ。2013年11月5日、PSLVロケットで打ち上げられ、14年9月に火星周回軌道に入り、搭載した5種類の観測機器を使った火星の地形、鉱物分布、大気組成などの観測を開始した。火星大気中のメタンを検出する専用の観測機器を搭載していることが大きな特徴。火星に生命がいた場合、大気中に微量のメタンを放出すると予想されており、これまで欧州の火星探査機「マーズ・エクスプレス」はメタンを検知、一方アメリカの火星探査車「キュリオシティー」はメタン不検出と、相反する観測結果を得ている。マンガルヤーンの観測で、メタンの有無に決着がつくと期待されている。