ボーイングが開発した大型双発ジェット旅客機。コンピューターを利用した高度な自動化、双方向のデジタル・データバス、コンピューター制御によるフライ・バイ・ワイヤ操縦装置など、最新の高度技術を駆使したハイテク旅客機。1990年10月に計画が正式にスタートされ、94年6月12日に初飛行。日本でも日本航空、全日本空輸、日本エアシステム(当時)の3社が、そろって発注した。製造面でも三菱重工業、川崎重工業、富士重工業などの航空産業各社が、リスクを分担するプログラム・パートナー(もしくはRSP ; Risk Sharing Partner)として、20%強の比率で参画している。
基本型の777-200、胴体延長型の777-300があり、どちらのタイプでも超長距離型の777-200LR/777-300ERが開発されていて、777-200LRはジェット旅客機としては世界最長の、1万7400キロの航続力を持つ。エンジンは、標準型はゼネラル・エレクトリックGE90、プラット&ホイットニーPW4000、ロールスロイス・トレント800から選択できるが、777-200LR/777-300ERだけはGE90に限定されている。2013年11月には、新世代型となる777-8と777-9の開発開始を決定した(→「ボーイング777-X」)。