ボーイングがボーイング777の最新型として、2013年11月7日に開発を決定したもの。胴体はこれまでの777と同じ設計を基本とし、素材もアルミ合金のままだが、新世代の高強度アルミ合金を使用する。主翼は炭素繊維複合材料製に変更し、加えて高効率主翼に設計も変える。主翼は大型化も行われて、翼幅が71.76メートルにもなるため、地上でのスペース削減を目的に、主翼折り畳み機構が装備される。エンジンは、ゼネラル・エレクトリックGE9Xになる。3クラス編成で350~375席を設けて8700海里(1万6110キロ)以上の航続力を持つ777-8と、400~425席で7600海里(1万4075キロ)以上の航続力を持つ777-9が開発されるが、さらに大型化した777-10Xの開発案もある。コクピットをボーイング787に似たデザインにするなど、787で開発された多くの新技術がフィードバックされる。先に開発されるのは777-8で、19年第1四半期に初飛行させて、2019年12月に路線就航開始を計画している。また、777-9の胴体をさらに延長して450席級とする777-10Xも考えられているが、このタイプの開発はまだ開始されていない。