飛行中の複数の航空機が極度に接近した状態のことで、空中衝突の可能性の高い状況。ニアミス(near miss)という。一般にニアミスには、互いの間隔などに関する具体的な数値による厳密な定義はされておらず、パイロットが空中衝突の危機にさらされたと感じたり、回避操作を行った、あるいはその操作のための時間がなかったなどと感じた場合、それを監督機関に報告し、認められた場合にニアミスが成立する。日本の航空法では、航空機相互の異常接近に関する報告として、機長が状況の詳細などを報告することが義務付けられている。ニアミスや空中衝突を回避するための器材が衝突防止装置(TCAS)である。