中国の地域ジェット旅客機。中国が1998年に開始した地域航空用ジェット旅客機研究がプログラムの発端で、2002年10月に開発の推進が決定されて、その担当企業として中国商用飛機有限公司(COMAC ; Commercial aircraft Co.Ltd)が設立された。ゼネラル・エレクトリックCF34エンジンを2基、後部胴体にリアマウント方式で装着、尾翼はT字型で水平安定板には大きな下反角が付いている。78席級のARJ21-700と、最大105席のARJ21-900の2タイプを開発する予定で、まずARJ21-700が作られ07年12月21日にロールアウト(完成)した。当初は08年3月に初飛行の予定だったが、大幅に遅れて08年11月28日に初飛行した。飛行試験作業にもかなりの遅れが出て、中国の型式証明は14年12月30日に交付された。15年11月29日に成都航空への引き渡しが行われており、16年前半に商用運航を開始する予定。これまでに中国の航空会社各社から201機を確定受注しているほか、アメリカのリース会社からも確定5機(ほかにオプション20機)、ラオスのラオ航空から2機など、計342機の確定発注を得ている。なお、欧米での型式証明は得られていない。