航空機(→「航空機の種類」)の実用性を確認するために、通常は飛行試験専用に製造した機体(試作機など)を用いて、実際に飛行しながら実施する試験作業のこと。軍用機の場合は、大きく技術試験と実用試験に分かれていて、技術試験では航空機の技術的な妥当性の確認が行われ、実用試験では、兵器の発射などを含めた、作戦運用における実用性が評価される。民間機では、型式証明の取得作業が代表的なもので、飛行可能領域の確定や、性能試験、操縦性試験、システムおよび搭載電子機器試験、気象試験(寒冷地、高温・高地など)、客室試験、騒音および排気物質確認などが行われる。民間機の場合は、型式証明を取得しない限り実用機とは認められず、まず製造企業の国の監督機関が審査し、型式証明を交付する。