航空機(aircraft)は、軽航空機と重航空機に大別されている。
軽航空機とは、気球や飛行船を指し、いずれもが空気よりも比重の軽い気体を船体に充填することで浮力を得て飛行する。気球の中には、熱した空気を利用する熱気球(hot air balloon)もある。
重航空機は、翼により揚力を発生させて飛行するもので、動力を持たない滑空機と、推進用の動力を備えた飛行機があり、飛行機には固定翼航空機と回転翼航空機がある。固定翼航空機には、エンジンに付けられたプロペラの回転を推進力とするプロペラ機と、排気口から噴出するジェット排気を推進力とするジェット機がある。
回転翼航空機の代表がヘリコプター(helicopter)で、ローター(rotor)を回転させることで揚力を発生させ、これにより垂直離着陸や空中停止(ホバリング hovering)を可能にしている。さらにローター回転面を傾けることで、様々な動きを可能にしている。ローターが一つの場合、ローターの回転により生じるトルク作用(胴体をローターの回転方向とは逆方向に回転させようとする力)を打ち消す必要があり、通常は機体尾部にテイル・ローター(tail rotor)を付ける。