2014年3月8日に、マレーシアのクアラルンプール発中国の北京行きのマレーシア航空370便(ボーイング777-200ER〈→「ボーイング777」〉)が、離陸から約50分後に南シナ海上空で消息を絶った。マレーシアや周辺諸国のレーダーが捕捉できず、その後続けられた広範囲の捜索でも機体などにかかわるものは発見できなかった。マレーシア政府は15年1月29日にこの件を正式に航空事故と決定し、乗員12人と乗客227人の計239人がこの事故で死亡したとした。15年7月29日、インド洋にあるフランス領のレユニオン島にフラッペロンと呼ばれる翼の一部が流れ着き、調査の結果370便のものであるとされた。捜索や調査は継続されているが、2015年に発表するとしていた最終報告書は発表されていない。