表面伝導型電子放出素子を応用したディスプレー。電界放出型ディスプレー(FED)の一種で、ブラウン管(CRT)のような明るくてコントラストの高い画面を大型平面ディスプレーで実現できる。発光原理はブラウン管同様、電子を真空中に放って発光面に塗布された蛍光物質にぶつけるというものであるが、SEDではガラス基板上に電子放出部が画素と同じ数だけ格子状に並んで配置されている。またブラウン管のように電子ビーム偏向が不要なため薄型大画面の平面ディスプレーを作ることができ、消費電力もCRTの半分程度で済む。液晶ディスプレーやPDPと並んで次世代の大型平面テレビ/ディスプレーを実現する技術として期待されている。