アメリカSEMATEC、日本JEITA(社団法人 電子情報技術産業協会)などを主体とするITRS(International Technology Roadmap for Semiconductors)で議論されている半導体技術の将来像。設計、テスト、リソグラフィー、配線など、課題別に全部で13のワーキンググループ(WG)からなり、スケーリングに基づいた「モアムーア」の方向での、今後の10~15年を見据えた候補技術と現状技術では解決策のない技術のリストアップを行っている。その結果は2年ごとに公表され、世界中の半導体製造メーカー、半導体製造装置メーカー、半導体材料メーカーがこれを基に経営戦略を決めるほどの影響力を持つ。最近では2007年版の報告書が既に発行され、09年1月現在09年版が議論されている。