電子回路や表示デバイスを広義の印刷手法(活版、インクジェット、ナノインプリントなど)で大面積、フレキシブル基板上に作り込む技術。印刷で製造できる可能性を示すプリンタブル・エレクトロニクスから、最近では実際の製品に使われ始めたことからプリンテッド・エレクトロニクスとよばれることが多い。また、電子デバイスに必要な電極、半導体、絶縁体材料を印刷技術によって低価格で比較的高性能な薄膜トランジスタ(TFT)や表示デバイスを実現できるようになり、ディスプレー、集積回路といった大面積シートデバイスへの応用からセンサー、バイオ分野での応用展開が期待されている。従来の無機半導体エレクトロニクスに比べて、低コスト、省エネルギー、低環境負荷といった新しい側面を持っている。