交流の電流を直流に変換する装置の総称で、簡単なものはパソコンの電源のようにダイオードなどで構成される整流回路がある。コンバーターとは逆に直流の電流を交流に変換するインバーターと呼ばれる装置にも、実際はコンバーターが組み込まれている。交流の周波数を変化させる場合は、まず交流をコンバーターで直流にしてからインバーターで所定の交流周波数を作り出す。例えば、新幹線などの交流モーターの回転数制御は周波数と電圧を共に変化させるVVVF(variable voltage variable frequency)方式を取ることが一般的で、交流をコンバーターで一度直流にし、その後インバーターで速度に応じた所定の周波数と電圧を作り出す。一方、半導体チップ内で異なる直流電圧を作る必要がある場合など、直流電圧を変換する場合はインバーターで交流にして電圧を変換した後再びコンバーターで直流を作る。このように、実際はコンバーターとインバーターは組で使われることが多い。