一次エネルギーを転換・加工して得られる電気、都市ガス、コークス、ガソリン、灯油、重油などのエネルギーを二次エネルギー(secondary energy)という。最終エネルギー消費は二次エネルギーの消費量で、一次エネルギー総供給からエネルギー産業での転換損失と自家消費分、それに輸送損失を除いた値をいう。それは、産業部門、民生(業務・商業と家庭)部門、運輸部門、および非エネルギー(ナフサや機械油など燃料でない用途の石油製品)部門で使われているエネルギー消費量で、日本の内訳(2012年度)は、それぞれ45.2%、28.4%、25.1%、1.2%となっている。わが国の最終エネルギー消費は、産業の海外移転、情報化やサービス化といった産業構造の変化、それに人口減少や少子高齢化の影響によって減少傾向にある。