エネルギー転換・加工を行う前のエネルギー。その消費量を一次エネルギー総供給(total primary energy supply)という。一次エネルギーには、石油、石炭、天然ガスの化石燃料、ウランの核分裂で発生する原子力や再生可能エネルギーである水力、地熱、太陽光、風力などがある。世界の一次エネルギー消費量は127億トン(石油換算:2013年)と、過去半世紀で6倍以上にまで増加している。その内訳は、石油が33.9%、石炭が30.1%、天然ガスが23.7%、原子力が4.4%、水力が6.7%、その他再生可能エネルギーが1.2%となっている(BP統計2014)。それ以外に、非商業用の一次エネルギーである間伐材、家畜ふん、廃棄物が、世界の一次エネルギー消費量の1割ほど使われている。