回転動力は、輸送機関である自動車や船などの動力源の他に、発電機を回転して電気を生産する発電用動力にもなる。電気は、発電機以外の方法によっても造ることができる。携帯ラジオやCDなどに使われているマンガン電池やアルカリ電池などの乾電池(dry cell)は、化学物質の化学反応によって直流の電気を発生する。化石燃料やバイオマスを利用して燃料電池によって直流の電気を造ることもできる。また、熱エネルギーからタービンを使わないで直流の電気を造る方法もある。それは電磁流体発電(MHD発電 magneto hydrodynamic power generation)と呼ばれている発電方式で、高温の導電性流体を進行方向に直交する高磁界中に流すと、これらにともに直交する方向に起電力が発生する原理を利用している。熱電素子(thermoelectric cell)を使って熱から直流を得る方法もある。熱電素子は半導体に温度差を与えると半導体内に熱起電力が発生する原理(ゼーベック効果:Seebeck effect)を利用した発電である。太陽電池は、半導体に光を当てると光起電力が発生する原理(光電効果:photo electron effect)を利用した発電方法である。