蒸気の臨界点をはるかに超えた圧力と温度で蒸気タービンを駆動して発電するもの。日本の発電技術は、高温高圧による熱効率の向上と、大容量化による規模の経済性を追求して発展してきた。1950年代に初めて導入した発電容量66MWの発電プラントは、再熱式ボイラーの主蒸気圧力が50kg/cm2、主蒸気温度450℃で、発電効率は32%(発電端)であった。その後、主蒸気条件は169kg/cm2、538℃の時代を経て、67年には臨界圧を超える主蒸気条件(246kg/cm2、538℃)のプラント(600MW、発電効率40.3%)が建設された。そして1989年には、316kg/cm2、566℃の二段再熱方式の超々臨界圧プラントが開発された。現在は、さらに蒸気条件を高めた超々臨界圧発電(345kg/cm2、650℃、発電効率43%)が開発されている。