地球内部は、地表面から順に地殻、マントル、外核、内核によって構成されている。地殻とマントルとの間の部分には、マグマ(岩しょう)と呼ばれる異常な高温を示すところがある。マグマの温度は、1000℃以上と推定されており、地殻の底の温度が500℃程度であることを考えるとかなり高い温度である。温泉や間欠泉は、地表水が断層など地下の破砕帯を通って地下に浸透し、マグマからの熱で加熱され熱水または蒸気となって地表に放出されたものである。この場合、熱は熱水の対流によって地上に取り出されるために、熱伝導に比べて多量の熱を得ることができる。地熱エネルギーは、マグマを熱源として熱水や水蒸気として取り出したエネルギーである。(→「地熱発電」)