生体に最も多く存在するたんぱく質で、3本のポリペプチド鎖からなる分子量30万の三重らせん構造をした、細胞外マトリックス(ECM:extracellular matrix)の主成分である。特徴的なアミノ酸配列(3残基ごとにグリシンが存在する)とヒドロキシプロリンを含み、臓器ごとに20以上の異なるタイプの存在が知られている。コラーゲンの両端には非らせん構造をしたテロペプチドが存在し、架橋を形成してコラーゲン線維(collagen fiber)となる。古くから人類に利用されてきたコラーゲンは、皮革から食品、化粧品や医療へとその応用範囲を広げてきた。最近では細胞培養、遺伝子組み換え、再生医療へとさらに広がっている。