生物情報科学とも訳されている。広く生物学、物理学や数学までを含む生物学的データに関する総合科学。ゲノムやcDNA遺伝子の情報を基にたんぱく質コード領域(ORF)の予測、他の類似したたんぱく質や特徴的な部分配列の検索、たんぱく質の立体構造予測また遺伝子発現情報の解析などから遺伝子の機能を明らかにし、発生・分化や代謝経路の解明を目的にしている。さらに、応用として薬のターゲットを特定し、また、薬の候補物質をスクリーニングして得られた物質の薬理や毒性をはじめ、前臨床試験、臨床試験までのデータを統合することを目的とし、バイオ研究成果の実用化に必須の技術として認識されている。
図「バイオインフォマティクスの活用例」