理化学研究所のグループは、ES細胞やiPS細胞が細胞死に至る前に「死の舞」という独特の激しい細胞運動を示すことを発見し、その仕組みを明らかにした。あらゆる組織の細胞になることができるES細胞などの万能細胞はストレスに弱く、細胞を1個ずつばらばらにして培養すると99%の細胞が死に、臨床応用への障壁となっていた。「死の舞」を防止できれば、万能細胞(pluripotent cell)の培養効率を上げられ、再生医療(regenerative medicine)への応用や安全性向上に貢献すると考えられる。