脳梗塞の発症リスクを評価する指標。三大生活習慣病の一つで、介護を必要とする寝たきり要因のトップの脳梗塞では、早期発見のための診断の重要性が指摘されている。従来はMRI(磁気共鳴画像)などの画像診断を行う「脳ドック(brain dock)」しかなかったが、検診費用や拘束時間から、より安価で簡単なバイオマーカー検査が求められていた。千葉大学発ベンチャーのアミンファーマ研究所が提供している脳梗塞マーカー検査は、脳梗塞患者の血中に増えることが判明している細胞障害物質の「アクロレイン(acrolein)」と2種類の炎症マーカーの血中濃度から、自覚症状がない無症候性脳梗塞患者を拾い上げ、それをもとにローリスク、境界例、ハイリスクの3段階で脳梗塞リスクを評価するもので、精度は約85%と高い。現在では、病院から送られてくる検体数も増加している。