三酸化二硫黄(S2O3)、二酸化硫黄(SO2)、三酸化硫黄(SO3)、七酸化二硫黄(S2O7)、四酸化硫黄(SO4)などの総称。大気汚染物質としては、SO2、SO3、硫酸ミストが中心である。燃料中のイオウ分が燃焼することにより発生し、金属精錬業も発生源となる。また酸性雨の原因物質でもある。呼吸器を刺激し、せき、ぜんそく、気管支炎などの原因ともなり、その代表例が四日市ぜんそくである。日本の大気環境基準は、二酸化硫黄として定められている。数次にわたる規制強化により、排煙脱硫や重油脱硫などの対策が進み、1980年代には全国的に環境基準を満たすようになった。