国立公園管理などにおいて、知床世界遺産における科学委員会による的確な助言と地域の利害関係者の合意を踏まえたボトムアップの取り組みのこと。2005年に世界自然遺産に登録された知床における取り組みが、08年2月に現地視察したユネスコと国際自然保護連合により、登録時の勧告に的確に対応し、「すべてのレベルの関係者が遺産の顕著で普遍的な価値を確実に維持し、次の世代へとそのままの形で引き継ごうとする強い責任感に感銘を受けた」と評価され、さらに「地域コミュニティーや関係者の参画を通したボトムアップアプローチによる管理、科学委員会や個々の(具体的目的に沿った)ワーキンググループの設置を通して、科学的知識を遺産管理に効果的に応用している」ことが「他の世界自然遺産地域の管理のための素晴らしいモデル」として称賛された 。