SAM膜(self assembled monolayer 自己組織単分子膜)を介して多種類のプラスミドを電極上に固定した基板の上で、細胞培養を行うことにより、高導入率で遺伝子を導入することを可能にしたアレイのこと。細胞への遺伝子導入は、原理的には電気刺激に基づく電気穿孔法(エレクトロポレーション法)によるが、SAM膜と組み合わせることで、20数種類にも達するプラスミドを固定化したアレイを作製することが可能となった。これによりさまざまな細胞の反応を同時に比較検討することができ、ES細胞(→「幹細胞」)が血管内皮細胞へ分化誘導する際に働く転写因子の確認を可能にするなど、今後、細胞間相互作用の解析や再生医療などへの応用が期待される。