サイボーグ技術の医療応用のことで、神経と接続した電極(バイオインターフェースなど)を通して信号を送ることにより、体の一部や、組織を制御することを指す。パーキンソン病などの難病治療のために脳の深部に電極を埋め込み、刺激するDBS(deep brain stimulation)や、血圧や、心臓の動きの電気信号による制御、交通事故などで失った腕に代わる義手の動きを、もともとつながっていた神経の信号を筋肉を通して伝えることにより、思い通りにコントロールすることを可能にしたバイオニック・アームやロボットハンドなど、人間と機械の共生を目指している。別名サイボーグ工学(cyborg technology)とも呼ばれる。サイボーグ化によって超人的な能力を発揮する「バイオニック・ジェミー」などのSFドラマとは、その目的が異なる。