膜たんぱく質を人工脂質膜へ組み込み、微細加工技術を利用した微細孔および微細流路と組み合わせることで、薬物に対するたんぱく質の応答が解析可能な生体膜マイクロチップを作成できる。たんぱく質の性質を調べることはもちろん、アレイ化することでハイスループットな創薬スクリーニング用の分析、センサーとして用いることが可能である。この原理を利用して1分子単位での反応を検出できるデジタル機能分析ができるようになり、ウイルス検査や極微量分析などへの応用が期待される。また、細胞内反応をモデル化し、人工細胞や人工シナプスなどのモデル疑似構造を構築することで、生体機能の解析につながることが期待されている。