地球表面に小惑星や彗星が衝突した出来事。天体が衝突すると地表に隕石孔(クレーター crater)が形成される。衝突点付近の岩石は激しい衝撃による変成作用を受け、特徴的な岩石組織が形成される。また、衝突地点から飛び散った物質が遠方で堆積したものをエジェクタ層という。現在地球表面には150個以上の衝突構造が知られている。白亜紀末には巨大な小惑星が地球に衝突し、ユカタン半島に直径100km以上の衝突構造が形成された。この衝突の激変で恐竜などの生物の一斉絶滅が起こったという説が提唱された。また、北欧地域のオルドビス紀の石灰岩から多数の隕石破片が発見され、小惑星帯で起こった天体衝突の破片が地球に達したことが明らかにされ、注目されている。