地震を選定し、その地震が起こった場合の揺れの程度を予測した地図。強震動生成域(アスペリティ)や破壊の伝わる方向などを推定して、実際の揺れを予測する詳細法と、過去の地震の揺れの統計に基づく簡便法とがある。通常、各地域で甚大な災害をもたらす可能性がある地震が選ばれる。想定東海地震、東南海・南海地震、首都圏直下の地震、日本海溝・千島海溝周辺の海溝型地震、中京圏・近畿圏の活断層における地震については、中央防災会議が揺れの予測結果を公表するとともに、被害予測も行い、防災計画を策定している。また地震本部(地震調査研究推進本部)により、全国地震動予測地図(2009年版)の別冊2 と2010年版に、すべての主要活断層帯の地震と海溝型地震を想定地震とする地震動予測地図が公表されている。他に地方自治体が独自に作成する地震動予測地図がある。