ゆっくり地震の一種。バリッと岩が割れて出る普通の地震の揺れと比べて、ゆらゆらした揺れの震源が低周波地震。低周波地震が連続して発生する場合には、地面が揺れ続けるので低周波微動と呼ばれる。火山性地震が頻発した後、噴火が近くなると火口付近で低周波地震や低周波微動が発生することが多い。マグマなど地下の流体の動きに関係すると考えられている。一方、地殻の深部や最上部マントルでも低周波地震や微動が発生する。東海から四国まで、沈み込むフィリピン海プレートと陸のプレートとの深部境界で起こるゆっくり地震(短期スロースリップ)の際にも低周波地震や低周波微動が発生する。