駿河湾内で発生した地震で、2009年8月11日5時7分ごろのマグニチュード(M) 6.5の地震、あるいは11年8月1日23時58分ごろのM6.2の地震。いずれも深さは約20キロでフィリピン海プレート内の地震である。前者は、静岡県伊豆市、焼津市、牧之原市、御前崎市で震度6弱の揺れを観測、死者1人、負傷者319人、半壊家屋5棟。後者は前者の南で発生、最大震度5弱、負傷者13人、一部損壊家屋15棟。想定される東海地震の震源域は、沈み込むフィリピン海プレートと陸のプレートとの境界にあり、これらの地震とは異なる。09年の地震の震源域の広さは、想定東海地震の震源域のおよそ30分の1。判定会委員打合せ会が開かれたが、11時20分に東海地震に直接結びつくものではないとの東海地震観測情報が発表された。この地震によって、プレート境界の浅い部分の一部では地震が起こりやすくなり、8月12~13日などに静岡県藤枝市付近で小さい地震が発生した。