狭い地域で、比較的小さな地震が断続的に発生する地震活動。大きな内陸地震の場合、本震に引き続いて、より小さな余震が発生し、時間とともに減少していくが、群発地震はこうした本震-余震型の特徴を持たない。原因は火山活動、水・ガスの移動など様々である。無感地震が多発する場合や、震度5程度のものが頻発する場合もある。代表的なものは1965~70年松代群発地震のほか、伊豆半島での群発地震(2000年、06年、09年)などがある。11年東北地方太平洋沖地震の直後から、いわき市や日立市で震源が浅い群発地震活動が続いた。この地震は大局的には、マグニチュード(M)9の東北沖の地震の余震と見なすことができるが、水の移動なども関与した可能性があり、群発地震としての特徴を有している。