2016年10月21日14時7分に発生した、鳥取県倉吉市南部から三朝町北部を震源とするマグニチュード(M)6.6の地震。震源域は北北西-南南東方向に約10 kmにわたって広がる。北北西-南南東方向のほぼ垂直な断層が、西北西-東南東方向からの押しの力を受けて、断層の西側が南東方向にずれ動く左横ずれ断層として活動した。震源の深さは12キロで地殻上部の地震である。この地震によって、倉吉市、湯梨浜町、北栄町では震度6弱の揺れが発生し、全壊14棟、半壊198棟、一部破損1万4232棟が確認されている(2016年12月発表)。数十人の負傷者にもかかわらず、死者は出ていない。この地震に伴う地表地震断層は出現しておらず、震源断層に対応する活断層は知られていいない。鳥取県は活断層の分布に比べて、地震活動は比較的活発であり、被害地震の発生確率は地震活動をもとに高く評価されていた。震源域周辺では、2015年10月から地震活動が活発化していた。