温帯低気圧の西あるいは北西側の寒帯気団が温かい海上に流れ込んでいるときに発生する寒帯低気圧のこと。水平スケールは小さく、大きさは100kmに満たないものから数百kmのものまでいろいろある。強い風と激しい降水現象を伴う。日本海やベーリング海、アラスカ湾、大西洋北部などによく見られる。ポーラーローの発生や発達に寄与するメカニズムには、温帯低気圧と同じように水平方向の温度差のほか、上空に冷たい空気が流れ込んで大気の状態が不安定になり積乱雲などの対流活動が活発になることによる凝結熱も関係している。気象衛星の雲画像で見ると、コンマ状の雲やスパイラルの形、台風のように渦を巻いて眼が見えるものもある。