気象衛星の雲画像のパターン認識から台風やハリケーンなど世界各地の熱帯低気圧の強さを決めるのに使われている方法。1970年代にアメリカの気象学者・ドボラックによって開発された。台風の雲は発達するにつれて単なるかたまりかららせん状に形が変化するとともに、台風の中心付近は厚い背の高い雲でおおわれ、ついにはその雲の中に眼ができる。ドボラック法はこのような雲の形態の変化に加えて、眼をとりまく積乱雲の活動すなわち中心付近の温度と眼をとりまく積乱雲の上端の温度との関係も強さの推定の際に考慮している。ハリケーンと違って、最近は飛行機による台風の直接観測がなくてその強さはドボラック法による推定なので発達した台風の強さの把握が十分でないという指摘もある。なお、ドボラック(Dvok)は新世界交響曲の作曲者と同じつづり。