台風やハリケーンにはそれぞれ名前がある。かつて台風にはアメリカが英語の人名をつけていたが、2000年からは台風に関係する14カ国等が提案した名前を割り当てている。台風に名前をつけるようになったのは第二次世界大戦中にアメリカ軍の気象担当者が台風を妻や恋人の名前で呼んだのが始まりである。番号でなく名前ならば同時に台風がいくつあっても情報を間違いなく伝えることができるし、過去に大きな被害を受けた台風を思い出すときの助けにもなる。05年のカトリーナのように、大災害をもたらしたハリケーンや台風などは、その名前を永久欠番にして新しい名前を補充する。アメリカでは冬の嵐やトルネードにも名前をつけることがある。ドイツのベルリン自由大学は作成している天気図に現れる高気圧や低気圧の命名権を売って、学生が行っている気象観測の24時間体制の維持に役立てている。