藤田哲也が1971年に開発した竜巻の強さをはかる指標。ビューフォート風力階級の12をF1、音速をF12として階級を設定した。通常はF1からF5までの5階級にF0を加えたスケールが使われている。竜巻の近くの風などの観測データがほとんど得られないので、被害の状況の事後解析から竜巻の強さである藤田スケール、すなわち風速を推定する。しかし、藤田スケールを決めるために対象としている建物の種類が限られていたので、スケールの評価がむずかしかったり、風速が過大に推定されるなどの問題点が明らかになってきていた。そこで被害調査の対象となる建物の種類を増やし樹木などの建物以外の被害も含め、被害と風速との関係を詳細に調べて新しい藤田スケールEF0~EF5が作られ、アメリカ大気海洋局では2007年2月から用いている。