地面からの蒸発散量が降水量より多いために土壌水分が失われ土壌が生産力を失うことをいう。主として、人間活動の増大による、過放牧や過灌漑(かんがい)、森林破壊などの土地利用形態の変化に伴い乾燥化・荒地化が進むことをさす。特に、サハラ南部のサヘール地域の砂漠化が有名であった。最近では、アマゾンや東南アジアでの熱帯林破壊に伴う砂漠化や、アラル海付近の灌漑による水資源の使用に伴うアラル海の縮小などの現象が着目されている。また、日本にとっては、中国北部の砂漠化が黄砂現象の増加に伴い着目されている(→「黄砂情報」)。