中心付近の1分間平均の最大風速が秒速67m(時速241km)以上の台風。アメリカ・ハワイの米軍合同台風警報センター(JTWC Joint Typhoon Warning Center)による台風の強さの分類基準のひとつである。台風の国際分類では最大風速が秒速33m(時速119km)以上をタイフーン(typhoon)と呼んでいるが、スーパー台風はタイフーンのほぼ2倍の強さに相当する。これまでの最強のスーパー台風は1979年台風20号Tipで、最大風速が秒速84m(時速305km)、このときの中心気圧870hPa(ヘクトパスカル)も最低記録である。北太平洋西部は世界でもっとも強い熱帯低気圧の発生するところで、毎年数個の台風がスーパー台風にまで発達している。地球温暖化にともない強い台風が増えると予測されているが、スーパー台風の増加傾向はまだ見られない。