ヨーロッパから、スエズ運河を通らないで極東に至るために考えられた、北極を通る航路。ヨーロッパから、北東に向かってシベリアの北側を通過するのを北東航路、それに対し、ヨーロッパから、カナダの沖を通るのを北西航路と呼んでいる。最近の地球温暖化に伴い北極海の海氷が減少しており、世間の関心を集めた。日本では初めて、三光汽船の貨物船「SANKO Odyssey」が、2011年8月31日にロシアのムルマンスクを出発し、北東航路を通過して、9月22日に目的の中国の港に到着した。今回の航行距離は、スエズ運河を経由する場合の見込みの距離の約半分程度で、大幅な距離削減が実現されたことがわかる。