TRMM(Tropical Rainfall Measurement Mission:全球降雨観測衛星)の後継の日米共同で実施している降雨観測衛星システム。Global Precipitation Missionの略。日米共同で打ち上げたコア衛星と各国が打ち上げたマイクロ波センサーをもつ衛星群から構成される。日本の打ち上げたGCOM-W(しずく)のAMSR2も貢献している。コア衛星のことをGPM衛星と呼ぶことも多い。TRMMと同じ傾斜軌道衛星であるが、降雪も観測するために、高緯度(65度)まで及ぶ軌道をとるとともに、日本は二つの波長を使用する2周波降雨レーダー(DPR)を搭載していることが特徴。そのほか、TMI(TRMMマイクロ波イメージャー)の後継のGMIというマイクロ波のセンサーも搭載されている。それぞれのマイクロ波センサーで観測された降水強度を、コア衛星のDPRで校正し統一的な全球降水量を求める。