気象庁が打ち上げ運用している静止気象衛星。2014年 10月7日に打ち上げ、15年7月7日からひまわり7号に代わり正式運用が開始された。また、同形のひまわり9号を16年に打ち上げ、22年まで軌道上で待機する計画になっている。従来の衛星に比べて進歩した放射計(AHI=Advanced Himawari Imager)を搭載している。観測するチャンネル数も増え、可視域3バンド、近赤外域3バンド、赤外域10バンドの計16バンドとなり、ひまわり6号、7号の可視1バンド、赤外4バンドの計5バンドを大きく上回る。また、3波長の観測により可視画像がカラーになったことが特徴である。そのほか、オゾンやSOを測定するチャンネルも登場した。また、空間解像度も細かくなり、可視域の分解能は、0.5~1.0キロメートル、赤外域は、2キロメートルと従来の半分になった。観測頻度も増加し、10分ごとの高頻度の観測が可能となっている。また、特定の領域では、さらに高頻度で観測することが可能で、日本域では、2.5分ごとの観測が可能である。利用に関しては、情報通信研究機構(NICT)と千葉大環境リモートセンシングセンターの協力による、ひまわり8号リアルタイムWeb(http://himawari8.nict.go.jp)で、インターネットを利用して閲覧可能である。